PGPの使い方


1 まずはPGPソフトを手に入れよう。
  http://www.pgpi.org/から入手できる。non-commercial use(非商用利用)に関してはフリーで使える。
  Windowsならこれをダウンロード(約7MB)

2 インストールしよう。
  インストールは基本的になにもいじらずそのままの設定でOK。

3 自分の鍵を作ろう。
  スタートメニューからPGPKeysを起動。
  メニューのKeys->New Keyで新規の鍵を作れる。
  Full Name    ハンドルネーム
  E Mail Address メールアドレス
  Passphrase   パスワード(8文字以上)
  Confirmation  パスワードの確認
  これで画面に今作ったキーが出てくるはず。
  Passphraseは暗号解除に必要なので絶対にメモしておこう。

4 自分の公開鍵をつくろう。
  3で作った自分の鍵を選択して、Keys->Exportで自分の公開鍵を作れる。
  普通*.ascという拡張子を持ったPGP Armored Fileで出力される。
  このファイルを相手に送ってインポートしてもらう。
  そうしないと相手の作った暗号化ファイルの暗号解除ができない。(後述)

5 相手の公開鍵をインポートしよう。
  PGPで相手とやりとりするには相手の公開鍵をインポートする必要がある。
  インポートするにはいくつかのパターンがある。
  1 相手の公開鍵が*.asc(PGP Armored File)の場合
    単純にファイルを開けばインポートされる。
  2 相手の公開鍵がテキストの場合
    大抵こんな感じで公開鍵が提供される。(下のはwonderの公開鍵です)

-----BEGIN PGP PUBLIC KEY BLOCK-----
Version: PGPfreeware 7.0.3 for non-commercial use 

mQGiBDu0qSsRBADCWVnw8A9Ua0QEjpU+HXb2ILPCFr7yaunJXna0SQ4CXKbDVFss
PVIcaXTjZIwA+NZVpj3mGDOzFhM/73WhbTTpssWCFCQwDq9p6UfRpE1ZZJ0or2yL
QISDQzM72U5onx1FnF1WeuUdAlJMF5lefIltJ6pwh6JdT0/w6I4QW1j1XQCg/xkB
Aq9+XqcvS21w2BtnFRA5GbkD/AqU74qpUj03KegVWIyY43AWt1o7AkyDt8+2QtMH
ktj7LkquH7ZA8MoM9aYin9aVRu6+H6jypcduvt9/smVELYPPzoCV2toPmmAfZsTy
mp57/hmGVFzDkPEvjbgMVfMGCWHgD7Tpc7rWIZSbpYJFUS8fvb5hzLPpU2PXASjr
kfabA/9wAqG+SWZ7IR83RKaRBl3InIZVfjHMZlQVS+f+NUkLNdA/WRFu7d6JZVQs
6L14ZHHehWzzb9OsiugwhuVVVWDXAgFyCCWbE/HloCI5UJ2WYq0GV12PZU/lkSYj
spyw96b3f3ZodyUi/lHHR/eKJSAcgQz3YzJLbeoHgiyNZ2iw+rQid29uZGVyIDxt
YWlsX3RvX3dvbmRlckBlbWFpbC5jb20gPokAWAQQEQIAGAUCO7SpKwgLAwkIBwIB
CgIZAQUbAwAAAAAKCRBLcdTFUk8WHfJYAJ9/UrdP8zeXI12xvGery9Z7rLwpBwCf
QDOZJWOYROUQWNLHc9EJq0Svw3y5Ag0EO7SpKxAIAPZCV7cIfwgXcqK61qlC8wXo
+VMROU+28W65Szgg2gGnVqMU6Y9AVfPQB8bLQ6mUrfdMZIZJ+AyDvWXpF9Sh01D4
9Vlf3HZSTz09jdvOmeFXklnN/biudE/F/Ha8g8VHMGHOfMlm/xX5u/2RXscBqtNb
no2gpXI61Brwv0YAWCvl9Ij9WE5J280gtJ3kkQc2azNsOA1FHQ98iLMcfFstjvbz
ySPAQ/ClWxiNjrtVjLhdONM0/XwXV0OjHRhs3jMhLLUq/zzhsSlAGBGNfISnCnLW
hsQDGcgHKXrKlQzZlp+r0ApQmwJG0wg9ZqRdQZ+cfL2JSyIZJrqrol7DVekyCzsA
AgIH/i3Eenqw/lYaqHO6xwNC7c5g7kVp8zlQ2kLBsIJpdXeqw6jJ0vnN9zJH+Q7t
8seQSEsODJblxMYjNkUxwyHkBRB8V6Tpzrm4MPnsQpFkKxwacdJFaNLUu++xwAnr
3EpPI8HaM4Dtm/1u92ULbYbMWs9p9UJZCOkMzrD6+kU8Uku5q7USCMa0fzdttE+X
29EYqfYdrChnxFSXVNxMzz5JA7TYNcAjsNwpwWyAaOyCAUjJ4PCRilTWOLY08ED5
nLCYpU97b0aTNAKzKGZpgdL/OB2u0m8HsQ6zINFjXCFtEg0MkxwZ95gcGzlnxDH2
8gWhg+4YgSvk3N3F3g9aiFmoRXGJAEwEGBECAAwFAju0qSsFGwwAAAAACgkQS3HU
xVJPFh1CaACeLtmgvTK7uHxwZfrDZlmorI2hN0QAn0F2s+XyHVNNndsWlF9y8upN
v3Te
=nOmf
-----END PGP PUBLIC KEY BLOCK-----

    これをインポートするにはまず
    -----BEGIN PGP PUBLIC KEY BLOCK-----から
    -----END PGP PUBLIC KEY BLOCK-----までをクリップボードにコピー。
    メモ帳などのエディタを開いて今コピーした部分を貼り付け。
    適当な名前を付けて保存。
    次にPGPKeysのメニューからKeys->Importで今保存したファイルを選択。
    すると相手の公開鍵がインポートされる。
    また、保存するときに拡張子を*.ascにしておけばPGP Armored Fileとして扱える。
    すなわちファイルを開けばインポートされる。

6 暗号化しよう
  暗号化にもいくつかやり方があるが、最も手軽なのがファイルを暗号化してしまう方法だ。
  メモ帳などのエディタで相手に送る文章を作成して適当なファイル名をつけて保存。
  作ったテキストファイルを右クリックしてポップアップメニューからPGP->Encryptを選択。
  するをPGPshellが起動して、鍵選択ダイアログが表示される。
  上に手持ちの鍵がリストされ、下に暗号解除に使う鍵がリストされる。
  デフォルトで最初に作った自分の鍵は下のリストに入ってる。
  先ほどインポートした相手の鍵をダブルクリックするとその鍵も解除に使えるようになる。
  つまりこれで自分と相手だけが暗号解除できるようになるわけだ。
  そしてOKをクリックすれば暗号化されたファイル(PGP Encrypt File)ができる。
  このファイルをメールに添付して送ればよいわけだ。

7 暗号解除しよう
  解除は実に簡単。
  相手から送られてきた暗号化ファイル(PGP Encrypt File)をいったんデスクトップなどに保存し、
  そのファイルを開くとPGPtoolsの画面が表示される。
  どの鍵で暗号化されたのかが上にリストされ、下の空欄がパスワードを入力するところ。
  Hide Typingがチェックされていると入力しても画面には表示されない。はずせば表示される。
  ここに自分のパスワードを入力する。入力したらOKをクリック。
  すると新しく暗号を解除されたファイルが作られる。

まずは自分の鍵で暗号化したり解除したりしてみよう。案外簡単に使えることがわかると思います。